チアフル顧問/元アクセンチュアの関さんに聞く~考え抜くことの大切さ~

こんにちは!福岡マーケ部です!
お待たせしました!なんと第2弾です!
関高広さん:元アクセンチュア・シニアマネージャー。現在、外資系企業で新規事業部門のシニアディレクターとして最前線で活躍されています。チアフルでは主にロジカルシンキングの顧問としてご指導いただいています。
ここチアフルでは”社会で活躍する人材を輩出する”をビジョンに学生主体で日々目標に向かって活動しています。前回に引き続き、今回のインタビューでは、実際に社会の最前線で活躍されている関さんから、ロジカルシンキングについて経験談をもとにお話していただきました。
考え抜くことの大切さ
ーーでは早速、よろしくお願いします!チアフルでは、ロジカルシンキングができるようになるために日々練習してますが、実際社会で必要とされるロジカルシンキングにおいて重要なことを教えてください。
関さん:はい。僕は”最後まで考え抜くこと”が何よりも重要だと思うな。例えば会議だったら、会議の前に1度自分で考え抜いてくるということが重要だよね。会議は社会人になると毎日あるからね。議題に対して自分でまず考え抜いて、一つ一つの会議に挑んでいけば必ず成長すると思うな。
――なるほど。考え抜くことって大事ですよね。今のチアフルメンバーの中でも、考え抜いている人とそうでない人ではすごく差があるように感じます。いかに自分の中でこだわって考え抜けるかって口で言うのは簡単ですが、実際に実行できる人って学生の中では少ないですよね。
関さん:そうかもしれないね。それに考え抜いた自分の考えっていうのは、他人から批判されるとすごくムカつくんだよね(笑)だから、そのくらいまで自分が考え抜いて初めて人に意見をぶつけることができると思う。逆に考え抜くことを怠ると、どこか頭の中で考えることに対して諦めちゃう癖がついてしまうんだよね。だから、まずは考え抜くこと、そこを突破しないと、ロジカルシンキングはできるようにならない。だから、日々考え抜いて、考える癖をつけることがとても大事かな。

――日頃から常に頭を回転させ続けて考え抜く癖をつけることが大事なんですね。実際、考え抜くことってかなり難しく、苦しい場面も多々あるように感じます。
関さん:そうだね。答えが出ないっていうのはもちろん苦しいんだけど、根気よく考え続けてその苦しい渦から抜けなければならないんだよね。まぁ最初からロジカルシンキングができる人はいないからね。ちなみに僕は、ロジカルシンキングには2つのフェーズがあると思っていて。
1つ目は与えられた情報を整理すること。2つ目は何もないところにロジックを立てること。1つ目は入社して初めの頃の仕事をイメージすると分かりやすいかな。まぁパズルみたいなものだと思うんだよね。つまり、与えられた情報を整理するだけ。それはこつこつやっていけば意外とすぐにできるようになるものだと思う。
――なるほど。お題があって、情報も与えられて、考えることがある程度明確な状態ですね。
関さん:そうそう。で、難しいのが2つ目。実際に僕がマネージャーになった時にぶつかった壁はここだった。今までやったことのない未知の事を、ロジカルに考えてゴールへの道を作っていくこと。ゴールへまでの戦略を作りたいけど、今手元には何もないわけで、誰もやったことないから情報もないし、道もない。その何もないところから、他のデータポイントを駆使しながら、ロジックを立てて、ゴールに向かって道を作るっていうことかな。これは本当に難しいよ。例えば、「1+1=2」のように1つ1つ進めていくのが簡単なら分かりやすいと思うんだけど、こういう規則みたいなものがないってなると、何かのロジックを使って1から5に飛ぶ必要があるよね。その飛ばすためのロジックを作るみたいなところが結構大変で、そこが僕の壁になったんだよね。
ーーなるほど、1つ目のフェーズとしては、明確なものに対してロジックを一個ずつ積み重ねていくことで、それができるようになったら、誰も分からないところにロジックを立てていくことで、これがかなり難しいんですね。
関さん:そうそう、これができる人は少ない。なぜかというと、ロジカルに考える思考力がないと、何もないところからそこってやっぱり行けなくて、1→5へのロジックが立てれないんだよね。でも今僕はそういうロジカルシンキングの考え方ができるようになったから、例えば僕が過去にやったこともない仕事を振られたとしても、ロジカルに考えれば絶対ゴールに近づけるって分かっているから、ゴールまで持っていける。
ーーなるほど。例えば新規事業をやりますってなった時に、何もないところからロジックを組み立てるのってかなり難しいんですね。
関さん:そうそう。新規事業ひとつとっても、何かゴールまでのストーリー作ったときに、ストーリーをロジカルにしないと説得力がないよね。このポイントとポイントのデータを繋げたり、調査していってこの結論を導き出すとかね、そういう考え方が必要になってくる。
だからこそ頑張っていろんな経験を積まないといけない。1から5に飛ばすためにはいろんな知識が必要で、いろんなものを上手く使いながら、やっていくわけだよね。それに必ずしも、ロジックが全てではないし、いろんなことを勉強して他の業界がこんな風になってるとかまで理解しながらロジックを立てて、1から5に飛ばすんだよ。
全く違う業界でもこんな考え方してるよねとかまでを上手く使いながら、だからこうなるだろうとか、今までの経験や知識から導いたロジックを1と5の間に入れて、初めてゴールに飛ばせて何もないところにロジックが立てれる。
まぁ今はこんなに深く今は考えなくてもいいよ。ただ、今やってるグループディスカッションとかって、誰も正解があってるのかを求めてないんだよね。面接官もそこを見てる。プロセスをどう考えたのかが一番重要。そこでロジカルさを見ているんだよ。

ーーここまでくるとかなりレベルが高いですが、社会で活躍する人になりたいのであれば、絶対必要な力ですよね。実際答えが分からない中で考え続けるのって、物事が進んでいっている感覚みたいなのも全然なくて苦しそうです。
関さん:そうなんだよー(笑)これは俺も苦しかった。でもあるときできるようになったんだよね。そこにたどり着くまで約5、6年かかったかな。今は自分が知らない仕事でも、まあとりあえず考えてみようかなってなるようになった。
ーーええ、そんなにかかったんですか!その苦しい時って、先が何も見えないじゃないですか、どう乗り越えたんですか?
関さん:うーん苦しい時、、、まぁいろいろ方法はあると思うけど、何度も何度も考えて、人に当ててみて、フィードバックもらって、また考えて、を根気強く続けるとか、分からなくなったら人に相談してアウトプットして整理するとかかな。それでもロジックが絡みあっちゃってて何が何だか分からない時は、1回寝る!そしたらあれだけ絡みあってた頭の中がシンプルになったりするんだよ。
脳は寝ると一回整理されるってよく言われてるから、頭の中がすごく複雑なときは僕はそれをするようにしてるかな。
なんでできないかを考えるよりも、どうやったらできるようになるかを考え続ける ことが大事。なんでできないのかってネガティブな発想じゃん?あんまりやってもしょうがないよね(笑)
ーーなるほど。早く2つ目のフェーズに行けるように、まずは1つ目の一個ずつパズルみたいなものを立てていくところをしっかりできるようになりたいですね。
関さん:そうだね。まずはそこを頑張ればいいと思うよ。その先の話はまず1つ目ができるようになってからだと思う。上司とのコミュニケーション一つ取ったとしてもロジカルに考えられるかってかなり大事。
何か与えられたものを、上司とのコミュニケーションの中で、ちゃんとロジカルに組み立てて考えて伝えないと相手は理解できないんだよね。それができるようになるってことが大事で、これは何かというと、向こうもその話を相手がどういう風に考えているのか、論理構造をどういう風にしてるかなって想定しながら聞いてるから、自分の想定しているのと全く違う話し方、論理構造で来ると、そもそも理解できないんだよね。なんでそんな風に考えてるんだろってなるからね。でもそれがピッタリはまると、もう話が一瞬で終わるんだよ。そうだよねそうだよねって話が進んでいくから。
ちゃんとした上司であれば、正しい論理構造をしててそれで考えてるから、自分の考えが正しければ、それは正しい考えだよねで終わる。
けど、ロジックに考えてないと、なんでそうなるの理解できないってなって、たとえ正しかったとしても、結構議論になるんだよね。
ーーそれはお互いにロジックを立てた上でぶつかってるから変な感情論とかにならないんですね。
関さん:そうそう。たとえ感覚的に言っても、結局なんでなの?って聞かれるから、会話になんないよね。(笑)コミュニケーションができなくなっちゃう。だから、まずちゃんとロジックを作れば、相手もちゃんと理解しながら聞いてくれると思うんだよね。だからまずはその基本的なレベルのロジカルシンキングができるようにならないとだよね、そのレベルをいかに早く身につけられるかで、その後の活躍も変わってくると思うよ。
ーー将来活躍したいんだったら、学生のうちからロジカルに考えれるように日々練習しないといけないんですね。関さんが5,6年かかるくらい難しいものなので、今一度気合を入れてロジカルシンキングを鍛えていこうと思います!ありがとうございました!